よろずネタでダラダラと話しています。よく話題が脱線しますが、宜しければお付き合い下さいませ。BL・NL混在しますのでご注意願います。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

体の中に眠る、とても硬くて綺麗なもの
2010年08月01日 (日) | 編集 |
「きみが恋に堕ちる」「きみが恋に溺れる」を全て纏めた感想記事を書こうと思ったのですが、夜中に「~堕ちる」を読んで、もう少し頭を冷静にしなければならんなぁと思ったので、その記事は改めて書こうと思います。

体で云々、という記事を先に書きましたが、それで思い出した小説があったので挙げてみたいと思います。
イラストは高永先生です。

成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)
著者:高遠 琉加
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2010-01-01
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

ルビー文庫なので話は甘めです。多分BL小説のレーベルの中でかなり甘めの分類(他出版社から出た作品の再販除く)に入るのではないでしょうか、このルビー文庫。
昔はかなり辛めの内容のものもあったように思いますが、少なくとも今はかなり甘めな印象を受けます。
(シャレード文庫やSHYノベルズは割とドライな印象、黒レーベル系は…かなり陰惨なものもあります。お好みに合わせてどうぞ)

著者は高遠琉加先生。実はこの本を購入したのは高永先生のイラストに惹かれたのがきっかけではあるのですが、それから高遠先生の本にはまりました。
同じルビー文庫からは、以前ビブロスから出ていた「好きで好きで好きで」も再販されています。

好きで好きで好きで (角川ルビー文庫)好きで好きで好きで (角川ルビー文庫)
著者:高遠 琉加
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2010-02-01
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

こちらはタイトルのインパクトが凄い。同じ言葉を三度続けて言う。そこが強烈なインパクトに繋がっているのだと思います。
ちゃんとレビューを書いているブロガーさんもいらっしゃいますので、この作品については深くは触れませんが、一読の価値はある作品だと思います。
「とにかく片思いの話が書きたかった」から書かれた作品らしいです。ただ一言感想を言わせてもらうならば、この話は前編(雑誌掲載分だったようです)だけの方が余韻があって良かったような…?無理にハッピーエンドにしなくても…という感想を、読む度に感じます。


話を元に戻しまして、「成澤准教授の最後の恋」。
こちらは最初からルビー文庫向けに書かれた作品です。どういう訳か何度も読み直してしまう作品でもあります。個人的ツボにはまったとも言えます(笑)。

これが紹介文。

なにもかもつまらない――。そんな成澤は、非常階段から飛び降りようとしている蒼井を助ける。しかし、「ただ雨に濡れたかっただけ」と呟く蒼井が、なぜか気になり、無理やり担当編集者にさせるが…。

フランス文学部准教授兼有名翻訳家の成澤は、強い雨の夜、非常階段で死のうとしていた蒼井を助ける。彼は馴染みの出版社の新米編集者だった。なぜかその時 の思い詰めた表情が気になり、次の仕事を受ける代わりに、無理やり蒼井を担当に指名した成澤。厭世的で人との関わりを避けてきた自分とは違い、純粋で常に 前向きな彼に、恋に堕ちたと自覚した成澤は、どうしても君が欲しいと、蒼井に想いを告げる。しかし、頑なに自分を拒む彼には、癒えない心の傷があると知 り…。准教授×新米編集者の身も心も捧げる、最後の恋。

両方ともAmazonの作品紹介の項の作品紹介の文です。後者は確か文庫本の裏のあらすじ文だった記憶が…(確かめれば良いんですがね・苦笑)。

最後の恋、という意味は物語をひと通り読み終えた後に分かります。…というよりも、最後の成澤准教授が吐き捨てた台詞の意味がそういう意味なんですが(笑)。
この記事のタイトル、「とても硬くて綺麗なもの」に憧れて手に入れたらきっと――と何かを夢見る成澤准教授。相手の新米編集者である蒼井の体の奥底からそれを引き出そうとするけれどままならない。恋の手練であるはずの自分が何故…?と苛々もやもやする姿が、攻である成澤視点で描かれています。

「とても硬くて綺麗なもの」に成澤が憧れて止まないのは、彼がそれを持っていないから。人は自分が持たないものに憧れます。手に入れたあと飽きる人もいますが、それが何であるのか、正体すら判らない分、成澤はそれを体の奥に秘めて持っている蒼井の、その体の中から引っ張り出そうとあの手この手を使うのですが…。
逃げられちゃいます。だから追いかけます。
執着を見せた事の無い人間が、形振り構わず追いかけてしまうんですね。
この、成澤が蒼井に溺れてゆく描写が、実にお見事なもので、高遠先生の筆力って凄いなぁと驚かされた一冊です。恋に落ちるってこういう事なのかと、非常にありきたりな内容なのに惹きつけられる。ここの辺りのお見事さは、「恋する暴君」の心理描写とどこか似た匂いがするような気もします。

さらっと読めるけれど、好みに合えばかなり心に残るお話です。
高永先生のイラストに釣られてでも読んでみる価値のある作品だと、個人的には思っています。また読み返してみようかな。



スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。